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ウィークエンドシアター:あの頃ペニーレインと

あの頃ペニー・レインと― デラックス・ダブル・フィーチャーズ [DVD]

久々にここに書こう、と思える映画を見ました。
古い映画で、ずっと前から気になっていたもののなぜかスルーしていたもの。
多分、音楽系、ロック系の映画で余り面白いのに当たっていない、ということがあるのかもしれません。
スティル・クレイジーとかね。
あの頃ペニー・レインと」は、監督のキャメロン・クロウが15歳でローリング・ストーン誌のライターをやっていたという実体験に基づくもの、ということで期待して見ました。

ちなみに、ワタシが15歳の頃は……
ウッドストックを見て音楽観が変わった頃で、急激にハード・ロックやプログレにのめり込んだ頃です。
16歳の時には、箱根アフロディーテでピンク・フロイドを見た、そういう時期で、本当にこういう体験ができたキャメロン・クロウは凄いと思います。

この映画の気に入ったところは、実体験に基づいていることからきているのか、ロックとミュージシャンに対する暖かい視線があるところ。
変にドキュメンタリー風にはなってないんだけど、まるで見ているワタシも一緒にツアーしていてその光景を見ているような、そんな感覚にしてくれるのが素晴らしい。
もちろん、実際のバンドではもっとひどい、生々しい出来事もあったんでしょうが……

それから、ライブの場面での音が、いかにも会場で聞いているような生々しさがあったのもよいです。
大抵のこのテの映画では、到底ライブの音とは思えない音質のことが多いけど、各楽器の音といい、低音の響き方、残響の感じがライブ会場で聞く音に近くて、こだわりを感じました。

ペニー・レイン役のケイト・ハドソンもきれいでかわいく、ちょっとミステリアスで、この役にぴったりな感じ。
見終わってからもちょっと後を引く、何となく甘酸っぱい気持ちになれる、久しぶりのそういう映画。

ウィキペディア(Wikipedia)2009年8月18日 (火) 15:09版によれば、「バンドのギタリスト、ラッセル(ビリー・クラダップ)の台詞「俺は輝ける神だ!!(I Am A Golden God!!)」は、レッド・ツェッペリンのヴォーカリストロバート・プラントが、ロサンゼルスのハイアット・ホテル(通称「ライオット・ハウス」)のテラスから実際に叫んだもの」だそうです。

このことも含めて、いろんなロックバンドに起きたエピソードをまとめた感じですね。
ギタリストがマイクロ・フォンの漏電で感電死したのは、え~っと、マギー・ベル(Maggie Bell)、ジェイムズ・デュアー(James Dewar)が在籍していた、ストーン・ザ・クロウズ(Stone the Crows)です。

この映画の舞台となっている1973年といえば、ワタシはブリティッシュ・ロック一辺倒の頃でしたし、ブリティッシュ・ロックがピークにあった頃といってもよいでしょう。
実際に映画にも、ハンブル・パイ(Humble Pie)、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)、ディープ・パープル(Deep Purple)など、ブリティッシュ・ロックバンドの名前が登場します。

ざっと、この年にリリースされたアルバムを見ると、

Larks' Tongues in Aspic - King Crimson
The Dark Side of the Moon - Pink Floyd
Brain Salad Surgery - Emerson, Lake & Palmer
Tales from Topographic Oceans -YES
Eat It - Humble Pie
Heartbreaker - Free
Who Do We Think We Are - Deep Purple

等が並んでいて、それぞれのバンドのピークか、又はちょっと怪しくなり始める辺りのアルバムが揃っています。
ワインでいえば、いわゆるグラン・ヴァンではないシャトーの10年くらい熟成したもので、これ以上熟しそうな、しなそうな、今飲んで正解、みたいな。

それから、この映画に登場するバンド、Stillwater ってなんか、昔、中古盤セールでよく見かけたような気がして、ひょっとしたら記憶違いかとも?と思ってYouTube(ユーチューブ)を検索してみたら、ありました、やっぱり記憶は正しかった。

こちらは、映画に登場する Stillwater

で、こちらが実在した Stillwater

なんとなく、レイナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd)っぽいサザン・ロックですね。

エンド・クレジットを見ると、Technical Consultant、Music Co-Producer がピーターフランプトン(Peter Frampton)です、どのシーンだったか忘れましたが流れる曲にボイス・モジュレーターが使われていて、いかにもフランプトンの雰囲気でした。

ウィークエンドシアター:ジェイン・オースティンの読書会

ジェイン・オースティンの読書会 コレクターズ・エディション [DVD]
ジェイン・オースティンの読書会

見る前は人数は多いものの先週と同じで、限られた人数、殆ど室内の展開を予想して、またカミさんがイライラするような映画かと思いましたが、予想とは違い、読書会を通じてメンバーに色んな出来事が起こり、メンバー一人一人が抱える人間関係のもつれが解きほぐされていくという、それぞれは深刻なストーリーににもかかわらず、穏やかな雰囲気で描かれていて、最後はちょっといい気持ちになる映画です。

最近は仕事に必要な本くらいしか読まなくなったし、読書というものから遠ざかっているので、全然知りませんでしたが、アメリカではこういう読書会が人気ということらしく、Reading Group Guidesというサイトもあって、ここでは読書会にお勧めの本を紹介していたり、ブッククラブへのアドバイスを行っていたりと驚くくらいのコンテンツの多さです。
グーグルで「読書会」を検索すると、日本にも多くの読書会のサイトがあるのが分かります。

私の全然知らない世界を覗いたような、そういう意味でも新鮮な後味が残る映画でした。

ちなみに、最後のパーティーの場面で乾杯に使っていたシャンパンは、ヴーヴクリコ・イエローラベルでしたね。
スッキリしていて、柑橘系のニュアンスのある、おいしいシャンパンですが、余りシャンパンらしさはないシャンパンだと思います。

ヴーヴ・クリコ イエローラベル ブリュット

(先週の)ウィークエンドシアターはディナー・ウィズ・フレンズ

ディナー・ウィズ・フレンズ [DVD]

監督ノーマン・ジュイソン
出演ゲイブデニス・クエイド
カレンアンディ・マクダウェル
トムグレッグ・キニア
べストニ・コレット
テイラー・エマーソン
ジェイク・フリッツ
ホリストン・コールマン
アンガス・T・ジョーンズ
ボー・ホールデン

出演者はたくさん書いてありますが、実際にはほぼ4人、2組の夫婦のみの映画といってもいいでしょう。
ゲイブとカレン、トムとべスの2組の夫婦は若い頃からずっと一緒に食事をしたり遊んだりといういい関係を築いているのですが、トムの浮気によってお互いの関係が崩れてくる、そういう物語がたっぷりのセリフと共に進んできます。

テープ、ビフォアー・サンライズ、アフター・サンセット、カンバセーションズなどと同じタイプかな?

ゲイブとカレンにとっては、トムとべスと長く付き合ってはいるけど深い付き合いではなかったのでしょう。
だから、トムの浮気をきっかけにトムとべス双方から言いたい放題の話を聞かされて「あれ、こいつらってこんな奴だっけ?」と違和感を持ったのでしょう。
で、「なんか付き合ってられない連中だなぁ。」となり、やっぱり俺たち夫婦はお互い信じあえる仲だよね、と確認する(したいと思う)という結末。

ワタシ自身も一時期はよく家にも遊びに行ったり、一緒にフリーマーケットに出かけたりしていた友達夫婦と、段々距離ができて疎遠になっていった経験があり、この映画のような関係は実感として分かります。

友人といい関係を保つためには微妙な距離感が必要で、その距離感を縮める様な出来事がお互いの関係に大きく影響する、ということだと思います。
カミさんは「皆喋りっぱなしでイライラした」と言っておりました。
ちなみに同類の映画としてあげた4本も好きではないようです。

週末シアター(05/20/2006)

事前に予定していたものが見つからず、前々というかず〜っと前から気になっていた、バグダッド・カフェを。



バグダッド・カフェ 完全版監督:パーシー・アドロン

出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー(Brenda)、ジャック・パランス、クリスティーネ・カウフマン、モニカ・カローン

1987年/西ドイツ


いい意味で予想外の内容。

短いエピソードをつなぎ合わせた感じで、砂漠、空、給水塔のくすんだ色が強調されていて印象的。

あと、ブーメランのブンブンいう音も耳に残った。



見ず知らずの土地に来ても物怖じしないで、キリっとしていてテキパキと物事を片付けていくジャスミンの姿勢が好感をもてました。

ただ、段々大掛かりになって行くマジックショーは、余計だったかな。

せっかくの淡々とした運びを活かすなら、その場にある音源、ピアノだけの伴奏でシンプルなマジックを見せる方がリアリティがあったと思う。

あのシーンで、ちょっと冷めてしまった。



ジャック・パランスは西部劇や現代劇でも殺し屋というイメージしかなかったので、意外な中々いい役でした。

ビル・ナイがやったらどんな感じになるか考えると、ちょっと笑えた。

週末シアター(04/28/2006)

今週は前から気になっていた、エイプリルの七面鳥を。

エイプリルの七面鳥エイプリルの七面鳥
ピーター・ヘッジズ

日活 2005-04-21
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予想以上に面白かった。



エイプリルに会いに行く家族の側からはロードムービー、エイプリルの側からは初めての料理での大騒ぎ。

エイプリルのボーイフレンド側からは、かなり怪しい商売をやってそうな描き方でしたが、実は好青年と3者のストーリーが展開して、うまく噛み合っていたと思う。



カミさんのご両親と、ワタシの両親と一緒に食事をしつつワイワイやって、やっぱり家族はいいものだなと思った次第です。

というわけで、今頃書き込んでおります。

週末シアター(01/21/2006)

公開当時、TVで予告編を見てなんとなく気になっていた映画スライディング・ドアを。

スライディング・ドアスライディング・ドア
ピーター・ホーウィット

ジェネオン エンタテインメント 2004-11-25
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おすすめ平均

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まずまず、いい映画です。

もしもあの時、というアイディアはありがちかもしれないけど、同時進行で地下鉄に乗れた場合、乗れなかった場合を見せてしまおうという手法は、優れものと思う。

2つの将来を同時に生きる2人が時々ニアミスしそうになったり、会いそうになったり。

でも何となくのめり込めなかったのは競演の男優陣がつまらなかったからかも。



グウィネス・パルトロー出演の映画は多分初めてかな。

美人だけど冷たさがなくて何となく親しみのある表情がよかった。

それにしても、デザイン事務所を開いて成功していくにつれ表情も物腰も変わっていく感じで、さすがうまいと思った。

ラストシーンを見るとジェイムズがまた同じ女性(パルトロー)に言い寄って、ひょっとしてまた同じ結果になったりして。

週末シアター(12/10/2005)

今週は、前々からこのジャケットとストーリーが気になっていたアメリを。

アメリ
アメリオドレイ・トトゥ

ビデオメーカー 2002-08-02
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おすすめ平均 star
starクオリティ オブ ライフ。今の生活をちょっぴり変えて楽しむ。
starまたしても玄人好みw
starサプリメント的な映画w

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フランス映画なんて久しぶりだから、フランス語が妙に新鮮だったりして。



あらすじを読んでいたけど、イメージしていた地味な感じとは全然違っていて細かいけどSFXもありのちょっと変わった雰囲気の映画。

主人公が人のために良かれと思ってあれこれ世話を焼くのはいいけど、勝手に部屋に入って細工したり、手紙を偽造したり、それで他人が喜べばそれでいいんだろうか、などと野暮なことを思ってしまった。

あんな偏屈でストーカーなオヤジの手助け(結果的には)なんかすることはなかったと思うし。



全体に大きなストーリーが流れているわけではなく、小さいエピソードが組み合わされた映画で、世界中を旅する人形の写真を見て旅行に出かける父親とか駅構内の証明写真に写る謎の人物のエピソードとかがよかった。

確かに、クスっとくらいは笑える話と意外とスピーディーな展開と、色使いとそれぞれはとてもいいと思うんだけど、アメリの行動に全て同感できるわけではないので、全体としてはいまひとつ。



と、あれこれ書いていますが、悪くない映画です。

それだけネタにできる部分が多いわけで。



でも、アメリの生い立ちからするととても変な人になっているかと思ったら、ごく普通に働けて、ごく普通に人とも関係も持てて、父親とも付き合えていて、ちょっとびっくり。

週末シアター(11/19/2005)

今週は、みんなのシネマレビュー」の平均点ベストランキングから高得点のものを選んでこの映画、ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
ティル・シュバイガー

東芝デジタルフロンティア 2000-03-24
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映画を見はじめてせりふを聞くまで、ドイツ映画と気づかなかったという。(^^;

ラン・ローラ・ラン以来かもしれない、ドイツ映画を見るのは。

馴染みのない顔ばかりで、その辺も妙に新鮮。



偶然同じ電車に乗り、同じ病院で脳腫瘍と診断されたマーティンと骨髄腫と診断されたルディ。

ルディが海を見たことがないというので、駐車場のベンツを盗んで海へ行こうとするんだけど、実はそれはギャングの車でトランクには……



という感じで、今週もロード・ムービーといっていいんでしょうか。

「天国じゃ雲の上に座って海の話をする」というのも中々なしゃれていますが、警官とギャングが向き合って銃を乱射しようが最後まで誰も死なない、というのも後味がいい。

途中では銀行強盗もするし、ガソリンスタンドで金も奪うけど、話自体がコミカルな展開で現実の世界を描いているわけではないので、テルマ&ルイーズとは違い「お話」として軽く見れます。



アラブ人っぽいギャングがいい味だしてます。



警官の側のキャストがいまいち魅力がないのが残念ですが、スピーディーで一転二転する展開で「果たして海は見れるのか」という核があってそれなりにスリルがあるし、何といっても主演2人のとぼけた味わいとジワ〜っとくる友情と、細かいことを抜きに楽しめた。



なんとなく、日本映画に通じるものを感じました。

週末シアター(11/12/2005)ハメをはずしたコワいオネーさん達 テルマ&ルイーズ

今週は前々から気になっていたテルマ&ルイーズを。

テルマ&ルイーズ (ベストヒット・セレクション)テルマ&ルイーズ (ベストヒット・セレクション)
スーザン・サランドン, リドリー・スコット

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-10-24
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女友達同士2人で車で小旅行に出かけたまではよかったものの、テルマをレイプしようとした男をルイーズが射殺したためにとんでもない逃避行につながるロードムービー。



画面の色調といい、内容、ロケーション、撮影、ラストのストップモーションなどなどはいかにも70年代ニューシネマっぽい雰囲気です。



2人の屈託のなさで暗い出来事もありながら最後まで痛快に見ることができましたが、いくらなんでも、この2人の行動には共感できません。

旅に出てハメを外すというのは日本でもまああることで、それは分からないでもないけど、強盗や殺人が絡んで屈託なくもないと思うし、ラストもパトカー一杯でなんだかなぁ。



ハーヴェイ・カイテルはスモークに比べると、全然存在感がなくブラッド・ピットも出てるだけ、やっぱり2人の個性で見る映画です。

悪くはないけど、何となく見終わった後引っかかるものを感じた。

週末シアター(11/05/2005)ジャック・ニコルソンの存在感 恋愛小説家

今週もみんなのシネマレビューを参考に、恋愛小説家を。<

恋愛小説家恋愛小説家
ジェームズ・L・ブルックス

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-05-30
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とにかく皮肉で、イジワルで、ヒネた人物なのに、(きっと)どこか痒くなるような恋愛小説を書きそうな作家が行きつけの食堂のウェイトレスと繰り広げる不器用なラブコメディーかな。



それにしても、この邦題は何とかならないものでしょうか。

内容に忠実といえばそうかもだけど、あまりにひどいと思って原題を見ると As Good As It Gets となっていて、コレはコレで分からない。(^^;

ぐぐってみると、安藤邦男さんという方の『英語ことわざ教訓事典・教訓のテーマから索引できる』というサイトのQ&Aで解説されています。

なるほど、そういう意味だとすると……結局よく分かりませんなぁ。



まあ、なんにしてもジャック・ニコルソンの存在感、ヘレン・ハントの可憐さが素晴らしいです。

ニコルソンは好きな俳優なんで、プレッジも凄かったですが、なんというかこういうちょっと曲がった性格の人を演じると最高ですな。

その曲がった性格を自覚しているから、段々いい人になって行く自分を認められないというか受け入れられなくて抵抗しながらも少しずつ変わっていく男をいい感じで演じています。



ヘレン・ハントは多分始めて見ましたが、この映画で各種賞受賞というのも十分納得できる好演。

表情のちょっとした変化が愛くるしくて素晴らしい。

やっぱりワタシの好きなゴールディー・ホーンもそういうところがあって、静止画だとその魅力の何分の1しか伝わらないというか。



そうそう、キューバ・グッディングJrが中々愛嬌あっていい役どころでした。



ひねくれ親父と病気を抱える子供との生活ですっかり恋愛とは縁遠くなってしまった女性(かつては多分バリバリだったんでしょう。)とのギクシャクした関係がニヤっとできて最後は心温まる感じ。



ところで、この2人はうまくいくんでしょうか?

う〜ん、中々難しそうですが、うまく行ってほしい気持ちと、やっぱり店の中だけの付き合いに戻るけど、前とちょっと違う関係になるのもありかな。

16歳のボーカル ザ・コミットメンツ

ザ・コミットメンツザ・コミットメンツ
ロバート・アーキンズ, アラン・パーカー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-04-16
売り上げランキング : 30589

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アイルランド、ダブリンの若者が結成したバンドの物語、と一言で言ってしまえる映画ですが、バンドメンバーの募集、楽器やアンプの調達、練習場所の確保、メンバーの脱退などバンドが出来上がっていく過程からメンバー間のゴタゴタ、金の問題等がうまく描かれています。 メディアの注目を集め始め、小さいレコード会社の契約まで後一歩と言うところで壊れてしまうまで、とその後もチラっと描かれています。

演奏自体もメンバーの表情も最初は自信なさげなのが、ステージを経験するにつれ自信にあふれた表情になり演奏もうまくなるし、バンドのドキュメンタリーとしても面白く見れます。
オーディションにイーリアンパイプ奏者がきたり、トラッドを演奏するバックで家族が踊っていたり、細かいシーンまでよくできています。

このテの映画ではスパイナル・タップを思い出します。
いかにも実在するバンドのドキュメンタリーのように作られているものの、いろんなバンドのパロディー(初代ドラマーは●ロを詰まらせて死んだとか。)を寄せ集めた架空のバンド(アルバムは出ていますが)のお話でした。

で、この映画はいかにも架空のバンドの物語のように作られていますが、ザ・コミットメンツは実在していて、現在もツアーしています。

オフィシャルサイト

ライブシーンも実際ににライブをやって撮影したというだけあって、音が生々しいし、結構熱くなります。
演奏している曲も、Dan Penn の Dark End Of The Street など、中々渋い選曲になっていて、ちょっとジョー・コッカーの雰囲気もあるボーカルがいい味出しています。
このボーカルが当時16歳というのも驚き。

この映画に関する情報を検索していてみつけた、【シネマで UK & Irelandを感じよう】が素晴らしい。
この映画の舞台となったアイルランドのことや、この映画について興味深い内容があります。
コアーズとこの映画の関係なんて全然知りませんでした。

ハーヴェイ・カイテルがシブい SMOKE

SMOKESMOKE
ハーヴェイ・カイテル

ポニーキャニオン 2002-03-20
売り上げランキング : 5005
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ブルックリンの街角の煙草屋を中心に、その店のオヤジ、客で奥さんが事件に巻き込まれて亡くなって以来書けなくなった作家、ふとした偶然からヤバい金を持逃げした少年とそれぞれに絡む人々のドラマを淡々と描いた映画。

これらの登場人物にまつわるいろんな出来事が描かれていますが、どれもカメラが深入りするのではなく、あくまで傍からそれを見ている感じ。
そんなわけで、それぞれのドラマの結末はあいまいなまま。
例えば、街を歩いてい通りすがりに見た光景のような感じ?

ハーベイ・カイテルとウィリアム・ハートの淡々とした友情が中々いい感じで最後、食事をしながら語るクリスマスの物語が素晴らしい。
ただ、この物語も事実なのか虚構なのかは分かりません。

ストリー的にはいろいろな出来事が起こるものの、特にワクワクハラハラというのではなく、このゆったりとした時の流れが、見終わった時に何となく心和ませるような映画でした。
全体的に見る側の想像力に任せるような作り方と思うので、最後のクリスマス物語実写版はなくてもよかったかな。

ワインオタクの映画 サイドウェイ

サイドウェイ (特別編) (ベストヒット・セレクション)サイドウェイ (特別編) (ベストヒット・セレクション)
ポール・ジアマッティ, アレクサンダー・ペイン

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-11-21
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今週は、ワインオタクの映画ということで気になっていたこの映画、サイドウェイです。

ひとことで言うと、どう見ても冴えない中年の2人組がワインとゴルフと女三昧を目指すロードムービーでしょうか。
片や、結婚を一週間後に控えながら女・女で、トラブルになるし、片や離婚して2年になりながら元妻に対する未練で一種の引きこもり状態。

一見どうしようもない2人のストーリーながら、実際には人生どうしようもない部分というかしょうがない部分、あきらめなければならない部分というのがあると思うし、そこを通過する2人の生き様が面白いです。

ワインに関しては余り私の知らないカリフォルニアのワインがメインで期待したほどではないですが、ステファニーがリシュブールを大事にしているとか、ワインの飲み方とかに笑えたり、やっぱりこの辺に少しでも足を踏み入れいていると楽しめる場面が散りばめられています。

マヤが言うように、ワインは人の一生に似ていると思います。
最初は、酸味、渋みが強くて尖っているワインもワインによっては歳とともに柔らかくなり、果実の香り・味が少なくなる反面すべてが一体化し水のようにスルスルとした喉越しになって、最後は土っぽくなって……
別のワインは最後まで尖ったまま薄くなっていくということもあるようですし。

ワタシ的に突っ込みどころとしては、最後に開けるシュヴァル・ブランというワインですが、もちろん有名で高いワインなので飲んだことはありません。(苦笑)
サンテミリオンのワインなのでメルロー主体かと思って調べてみると、カベルネ・フランが66%、メルローが34%と、変わったブレンド。

翌日起きてから気づきましたが、ステファニーのいるワイナリーでは「カベルネ・フランから偉大なワインは生まれない。ピンボケで締りのない味だ。」ダブルデートの夜には「メルロー種は大嫌いだ、死んでも飲まないぞ!」と叫んでました。
どう見ても偶然の一致ではなく、意図したもののように思えます。
で、そのココロは?

むしろ、あれだけピノ・ノワールを絶賛していたわけですから、最後にとっておくのはDRCかDRCのどれかのワインであったらバッチリだったと思うのは、勘違いなんでしょうか?
更に、それを最後はマヤと飲んで欲しかったというのはデキ過ぎですかね。

余談ですが、サンテミリオンにはシュヴァル・ブラン(白い馬)の他

シュバル・ブラウン(茶色の馬)

シュヴァル・ノワール(黒い馬)

というワインもあります。

フィリップ・シーモア・ホフマンの迫力 フローレス

フローレスフローレス
ロバート・デ・ニーロ, ジョエル・シューマカー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-11-02
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デ・ニーロの映画を選んだつもりが、役柄のせいもあってか完全にフィリップ・シーモア・ホフマンのための映画になってます。
この人初めて見ましたが、化粧してゲイとなっている時の強さ、化粧してないときの弱さ、更には男の姿に戻ったときのボロボロの感じ、と、いい味出してます、というかやりたい放題。

クレジットはないながらデ・ニーロが製作にもかかわっているという情報もあり、それで脇役のような感じで出演していたのかもしれませんが、存在感は十分ありました。見終わった後、何となく暖かい気持ちが残るのもいいです。
それぞれタイプは全く違うのにこれと同じような後味の映画ディナーラッシュ、ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズには、映画の中のいい人間がむやみやたら死なない、殺されない、というのが共通する部分のような気がします。

もう少しスリムならもっと面白い CODE46

CODE46 スペシャル・エディションCODE46 スペシャル・エディション
フランク・コトレル・ボイス

ハピネット・ピクチャーズ 2005-03-04
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近未来の上海を舞台にした、法によって関係を持つことを禁止された同一遺伝子を持つ男女のラブストーリー、かな?

メインの物語の進行と薄暗くかすんだ感じの映像は悪くないけど、それに変なSF風味を加えたところがマイナス。
設定が特殊なこともあって、あまりストーリーにのめり込めなかった。

90分ちょっとの映画に、説明しきれない部分を詰め込みすぎた感じ。

そもそも、ウィリアムの所属する組織は何?
国の組織、民間の組織?
調査するときにも身分を名乗らないし、身分証明書も提示しないし。
共鳴ウィルスって何?
もし民間の組織なら個人の記憶を消したり、身分証明できたり、そこまで民活できるもの?

と、疑問も色々。

最後、いくら子供がいるからって記憶さえ消せば奥さんは元通りに生活できるのか?
結局仕事の上でも失敗したのに、記憶を消して元通りの職場に復帰?

本筋のアイディアと主演の2人がいい雰囲気だけに、もうちょっと状況設定とか整理したらいい感じになったのでは。

それにしても、サマンサ・モートンって、こういったちょっと特殊な役しかできないようなイメージができてしまった。
機嫌悪そうなインタビューは笑えました、こんなもの収録しなくても。

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