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2009年04月 アーカイブ

2009年04月03日

JEFF BECKファンは見るべし Performing This Week: Live at Ronnie Scott's

Performing This Week: Live at Ronnie Scott's [Blu-ray] [Import]

輸入盤ですが、ブルーレイも出ています。

amazonから入荷が贈れているとの連絡があり、ひょっとして……と心配していたジェフ・ベック初のライブ正規盤 Performing This Week: Live at Ronnie Scott's [Blu-ray] [Import] が3月30日早朝(驚くくらい早い時間に)郵便受けに入っていました。
せっかくのDVDですから、コンピューターのディスプレイや自宅の29型くらいの画面で見る気になれず、カミさんの仕事が休みの水曜日、実家に設置しているプロジェクターで見てきました。

まずは、インタビューから。
これはファンなら本編と同じくらい楽しめると思います。
ジェフ・ベックはインタビュー嫌いとか言われていたし、確かに、若い頃は余り笑わないしで、どういう内容なのかと思っていましたが、よく笑うし、ジョークも交えながら、とてもいい人という感じ。

話している内容も、小さいクラブに出演することになったいきさつから、ヤードバーズ時代のクラプトンとの出会いについて、今のメンバーについてなどに加え、1曲ずつエピソードを紹介するサービス満載。
このインタビューを聴くと、トニー・ハイマスがたくさんいい曲を提供しているのが分かります。
かつてインタビューで「弾きやすい曲を書いてくれる」と言ってましたっけ。
このインタビューだけ独立した1枚のDVDだったとしても、買う価値があるといってもいいでしょう。

本編ですが、まず、気に入ったのがメニュー画面のバックの映像。
ライブが始まる前のステージを後ろの方から撮影したものなんですが、各テーブルのオレンジ色のランプが綺麗だし、ザワザワした雰囲気が「これからライブが始まる」という期待感を盛り上げてくれます。
ワタシは実際のライブでも、ザワザワした周りの雰囲気に混ざって流れる、PAのエージング用の曲を聞きながら、自然に体がリズムを取り始める、あの感じが大好きなんです。
正に「この感じよ、この感じ」です。

本編をスタートさせると、カメラがやたら不自然なズームを繰り返すし、視点が一定しないカメラワークで、一瞬「これは、あれかな、ゲージツ作品を作ろうとしているのか」という不安がよぎりました。
ワタシはライブの映像に関しては、妙な演出は必要としません。
「見てると退屈なんじゃなかろうか?」と心配には及びません。
ただただ、ライブを忠実に正確に撮影していただければ、まるで最前列で見ているように撮影していただければそれでいいんです。

1曲目が終わると、カメラも段々落ち着いてきて、ずっと見やすくなってひと安心。
なにより、ジェフ・ベックの右手・左手の手元のアップが多く、細かい弾き方やアーミングをじっくりと見ることができる、中々いい撮影だと思いました。
ジェイソン・リベロもいい演奏していますね、今年のライブで見れなかったのは残念。
まあ、欲を言うなら、もうちょっとジェフ・ベックに固定した映像でもよかったかなと。
音質も非常によくて、ワタシのしょぼいアナログのサラウンドでも音に包まれて気持ちよく聴けました。

不思議なことに、見終わって家に帰る途中、「今日はいいライブを見たなぁ」と思ってしまったこと。
翌日もカミさんと「昨日のライブはよかったね、って感じだ。」と話し合ってました。
旧ブルーノート大阪の最前列って、もっと近いですがこんな感じですねぇ、そういえば。

この素晴らしいライブ盤を製作した、Eagle Entertainment.Sony Musicには感謝であります。

2009年04月17日

今年カミさんの誕生日には マルゴーのシャトーディッサン 1983

おっと、しばらくボーっとしていたら、前回書いたときから結構日にちが経ってしまいました。
ま、いつものことではあります。

で、先日はカミさんの誕生日で、例によってワタシの選んだワインを開けております。
今年もボルドーを選びました。
モノは、マルゴーは全般によいできだったという1983年のシャトー・ディッサン(Chateau d'Issan )です。
ロバパカ氏は、この1983年のシャトー・ディッサン(Chateau d'Issan )を非常に高く評価していて、87点を付けております。
熟成していると書いていますが、この人の熟成というのは、ワタシの好きなキノコっぽく、土っぽい香りのする熟成とはちょっと違うと思うので、「熟成している」というコメントは、選ぶ段階でだいぶ差し引いています。

それで、選んだのがこの外見のワインです。(^^;
普通怖くて買えません、コレは。
シャトー・ディッサン(Chateau d'Issan )をご存じない方のために、正常な状態のエチケット画像を掲載します。

このシャトー・ディッサン(Chateau d'Issan )1983は楽天のお手軽ワイン館で買ったのですが、まずメールで問い合わせました。
すると、担当の方から、とても丁寧で長いメールを頂き、このワインの来歴を説明していただきました。
何でも、海外の個人が自宅の地下セラーに保存されていたものだそうです。
なるほど、湿度が高い場所に静かに保存されていたとすれば、状態は悪くなさそうだし、お手軽ワイン館のサイトに掲載された詳細な画像を見ると、液面も高そうだし、状態はいいのではないかと判断しました。

さて例によって、かごに寝かせてキャップシールを切ると、これが柔らかい金属性でいい感じです。
キャップシールを取ると、コルクの上部はとても綺麗で液漏れの後もありません。
コルクを抜いていくと、いつものようにワインに浸っていた部分からいい香りが立ってきます。この時点で期待が多いに膨らみます。(でも、まだわかりません。)

寝かせること2時間、いよいよグラスに注ぐと……
期待通りの、湿った土臭く、キノコっぽい香りが一気にもわーと立ち上ってくるんですわ。
かなり香りは強くて、テーブルに置いたリーデルのブルゴーニュから、普通に座っていても香りが漂ってくるのが分かります。
2杯目くらいからは、もっとスモーキーな香りやミルクっぽい、バニラっぽい香りも加わって、更にはウ○○っぽい香りも(とてもいい意味でいってます。一般的には腐葉土の香りというんでしょうか……)
口当たりは柔らかく、喉越しはスルスルとしていて、甘み、酸味、渋みも一体化して、期待通りの熟成したワインの味わい。

このワインは初めて、ロバパカ氏と同じ感想です。
正に熟成のピークというう感じ。
底の方は多量の澱が沈んでいました。

で、今年は食べ物にもちょっと凝ってみました。
カミさんも仕事帰りでいきなりシャンパンっていうのもなんだろうと思い、まずはビールからだな、ということで、ビールのあてはカリカリに焼いたベーコンを。
油は完全に抜けているので、スナック菓子感覚でパリパリと。

次のシャンパン用には、パプリカ、ミニトマト、セロリ、茹でた人参、茹でたジャガイモ、アボカドのサラダに薄塩のポテトチップを砕いてかけたもの。
それと、地物の天然チヌをポワレにして、ミニトマト、セロリ、パプリカにちょっと甘みのある白ワインで味を付けて、白ネギ(ポロネギなんて田舎では手に入りません)と人参の細切りを油でカリカリに揚げたものを添えて。
赤ワインになってからは、ローストビーフを。
今訳あってオーブンがないので、グリルで作ったローストビーフ。
ネットにはグリルでできる、と書いてあったので作ってみましたが、何とかそれ風にできました。
そして、準備しているときにデザートに突然ブラウニーが食べたいと思ったので、これまた無謀にもグリルに四角いケーキ型を入れて……(^^;
ぐぐって見つけたサイトのレシピを参考にすると、生地作りは思ったより簡単で順調だったのですが……
時間的には十分焼けたであろうと思って、型から出そうとすると下1/4くらいのところが裂けてドロっとしたものが……
あわてて型に戻して、どうしたものかしばらく考えた結果、ひっくり返して焼けばいいのではないかという単純な発想で、型ごとひっくり返して焼くこと3分。
取り出してみると、グリルで焼いたとは思えない仕上がり。(殆ど自己満足です。上部はさすがに火に近いので、アルミを被せていますが焦げてます。)
ただ、チョコレートではなくココアを使うレシピを参考に作ったので、香りは素晴らしかったし、レシピどおりの分量だったので問題のないレベルだったと思います。
実は初めてのケーキ作りでしたが、何となくハマりそうなくらい面白かった。

ということで、料理の最中予想外のことが起こるところは、何となく映画エイプリルの七面鳥を思い出しました。

2009年04月27日

ウィークエンドシアター:愛の伝道師 ラブ・グル

愛の伝道師 ラブ・グル [DVD]

第29回ラジー賞(ラズベリー賞)堂々3部門受賞作です。
アマゾンのレビューもネット上のブログなどの評判もよくないし、日本では劇場未公開です。
見る前にカミさんには「相当評判悪いから最後まで見れないかも……」と断っておきましたが、どんな映画か妙に期待が高まります。

で、結果、私にはジャストミート。
面白いです、コレ。
最初の寺院でのモップ合戦から、大笑いでした。
下品でくだらないギャグの連続は、モンティパイソンを思い出します。

でも、このグル・ピトカはよく考えて見ると、ごくまっとうなことをやろうとしているし、暴力に訴えるわけでもなく、いつもニコニコしていて、ハッピーでヒョイヒョイ生きている人間という感じが好きです。

ちなみに、隣で見ていたカミさんは余り気に入らなかった様子でしたが、グル・ピトカがデュエットで歌う曲に突然「あ、この曲は、何だっけ、mr.BIG、違うなぁ、誰の曲だっけ?」と反応。
後で調べてみると、エクストリームの More Than Words という曲でした。
さすが、このあたりの曲はしっかりと押さえていますね。
このバージョンは、いかにも60年代~70年代初期のLove&happyな雰囲気が漂っていとてもいいです。

で、ワタシはというと、ラストの「ジョーカー」が大ウケでした。
スティーブ・ミラー・バンドの曲をインド風アレンでやるというのは、この曲が作られた時期を考えるとそれほどハズしていないかも。

ダブルネックのシタールやトーキング・モジュレーターも登場して、最高です。
そして、女性陣が加わるとこちらはインド風コブシの効いた節回しで、ボーカルの甲高い声も雰囲気出ていると思います。

とうわけで、かる~く楽しめて、後には何も残らない、コレはコレでよくできた映画といっていいのではないかと思いました。

シタールで思い出した

The Indian Shankar Drum Ganesh Machineというサイトがあります。

このサイトではフラッシュを利用して、プリセットされた、シタールやタブラやヴォイス等の音源を組み合わせて、インド音楽もどきのループを作れます。
もうずいぶん前にブックマークしたサイトなので今は消えてるだろうと思ったら、まだありました。
昨日は、これで適当なループを鳴らしておいてギターを弾いていたら結構面白かった。

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